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◆初代国清・三代越前康継合作 刀剣要覧・新刀大鑑書載 特別貴重刀剣 昭和26年3月大名登録 葵紋・菊紋並ぶ空前絶後の名刀 剣巻龍・火炎不動刀身彫刻◆
■商品内容
画像に映っているものが全てです。
■商品サイズ
●刃長:2尺2寸7分5厘(約68.9cm)
●反り:4分5厘(約1.36cm)
●元幅:3.22cm
●元重:0.75cm
●先幅:2.55cm
●先重:0.6cm
●穴:1個
●登録:東京都 昭和26年大名登録
計測の誤差はご容赦ください。元幅はハバキ元で、先幅は物打ち辺で計測しております。
■商品説明
写真の通りです。
本作は、初代山城守国清と、三代越前康継の合作です。徳川将軍家から賜った葵紋と、朝廷から賜った菊紋が並ぶ格式高い刀です。
日本美術刀剣保存協会・特別貴重刀剣認定。
刀剣要覧・新刀大鑑書載のそのもので、名品中の名品であります。
刀剣要覧は銘の見本帳としてプロの刀剣商がバイブルのように使っている本です。
新刀大鑑は、選りすぐりの名刀のみを掲載した本で、日本刀書籍の最高峰として現在でも高値で取引される大変著名な本です。
また、本作は昭和26年大名登録(登録制度が始まった際、まずは元大名家の刀剣を登録していったことから)であり、しかもその中でも3月と最初期で、当時名家の所蔵であったことが分かります。
初代山城守藤原国清は越前の刀工で茎に菊紋を彫る事を許された格式のある刀工です。
初代国清は三代目島田助宗の子と伝え、初銘を助宗と銘していたが後に堀川国廣の門に学び、国清と改めました。国広没後は越前高田の松平家に仕え、後に主君に従って越前福井に移り、寛永五年に山城守を受領し、菊花紋を許される、刀工として破格の待遇を受けました。その後国清銘は代々菊紋を茎に彫りその格式を代々続けましたが、中でも初代が上手で高位です。
詰んだ地鉄に乱刃の冴えた作風を得意とし、剣巻龍と火炎不動の彫のある寛永二十一年紀の重要美術品の刀はその代表作です。
本御刀にも、初代国清が得意とした剣巻龍と火炎不動の力強い見事な刀身彫刻があります。
越前三代康継は初代康継の三男で、はじめ下坂四郎右衛門といい、のち市左衛門と称します。越前三代康継は、長兄の二代目康悦康継が歿すると本国越前に於いて三代目を継いで別家を設立。
江戸幕府お抱え鍛冶・康継は初・二代までは江戸と本国越前を隔年奉公を原則としていましたが、二代目康悦康継が正保三年に歿すると、康悦の嫡子・右馬助がまだ若年十七歳であったために幕府の御用が勤まらかったことから三代目の家督をめぐる後継争いにおよびました。さらには江戸・越前の隔年奉公の負担の是非をめぐる問題をも生じたために、三代目にして江戸家と越前家の二家に分かれてそれぞれの地に定住奉公するに至ります。
なお、越前三代康継(四郎右衛門)が越前康継家を創始したあとは、次兄の康意が甥である江戸三代康継・右馬助の後見として成人まで補佐しました。
康継両家は将軍家の抱工として茎のはばき元に『葵紋』を賜ったが、茎に彫った紋ではなく、本作のようにはばき元に葵紋がくっきりと刻され刀身彫刻として装飾的な趣きがあります。
越前三代康継はその技倆優れ、二代に勝り初代に劣らない作品を遺しています。
本作については新刀大鑑で以下のように解説されています。
「刃長二尺二寸七分五厘(六八・九糎) 反り四分五厘 元幅一寸八厘 重ね二分五厘 生ぶ茎 鑢筋違い 角棟 目釘孔一個 小尻山形 鎬造り庵棟中鋒
地鉄小板目粒立ち地沸肌に潤いあり刃文山低き大互の目を交えた直ぐ刃長を焼く
刃文帽子小湾れ先小丸返り、三代康継初期と初代国清の晩年の合作、国清晩年とも云うが、国清老弱の為両者の銘を康継が切ったものか菊紋の中の点が小さく国清銘異なる処多し。」
解説の通り、初代国清の銘を三代康継が代銘したものとみえ、国清銘は通常の銘と異なり、康継銘と同じタガネで切られたように見えます。
銘文の貴重さ、両刀工の格式の高さ、見事な刀身彫刻、そして大名登録であり新刀大鑑書載の伝来の良さにふさわしく、写真の通り出来が抜群の御刀であります。
体配も、幅が広く重ねが厚く、がっしりして非常に健全な刀です。
資料的な価値も高く、山城守国清と三代越前康継の関係を示す大変貴重な資料であり、両者の活躍時期から、代銘の理由についても考察できる好資料でもあります。
研ぎは古研ぎですが、急ぎ研ぐ必要は無いと思われます。
この度、九州の旧家であり愛刀家としても知られる美術品コレクターの方から、終活の一環として御刀を預かって参りました。
収まるところに収まってしまえば二度と出てこないであろう名品です。奮ってご入札ください。
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